だいぶ大人のイギリス留学日記

University of Glasgow MSc 進学した人の適当日記です。

選手引退発表で思う事

今晩は。

卒展も先々週終了し、担当した部屋の壁の塗り直しや(これが案外大変だし全く助け合おうという気がないコースメイトが多く、1人の負担が大きすぎて本とイライラしましたけど、そして良いように使われた、、、、)片づけが月曜日でやっと終わり(やっと、、、、)。学校からはこれで遂に解放されました。

 

火曜日から完全に夏休みに突入です。

 

来年は卒展の手伝いはないので(基本1年の仕事)、ここまで大変な事はないと思い、、、たいです。コースメイトも周りの友達も自分の家や国に帰り始め、フラットも今は私を含め3人位が残っているだけです。

私も来週には日本に一時帰国をします、このだるかったフラットともいよいよお別れが近づいているのですが、今のうちに多少いらない物も捨てて引っ越しの時大荷物にならないようにしたい、、、と思いつつ出来るのだろうか。こちらに来てからと言うもの、資料とか本とか増えてきてるし、身の回りのものも結構、、、。今週中に古くなった靴や服、いらない資料は捨てて、車一台位で引っ越しできるよう頑張らなくては。

日本から帰って来て数日は片づけ、そして8/31には引っ越しをします。

 

近頃イギリスも微妙に暑くなってきました(微妙ってところがポイント)。

日本と違って空調も扇風機もないので、風がないと暑い、そして私の住んでいるところは窓がガバッと開かない、網戸がない(イギリスはほぼ網戸全滅カントリー)。

夜になると小さい虫やら蛾やらが隙間から入って来て、虫嫌いの私はぎゃーとかはいってくんなー!とか言いながら戦っています。虫退治辛い、、、さっきも蛾に怯えてぎゃーすか言ってました。

どうして、網戸ないんですかね、イギリス、、、夏が来ると、絶対考えるコレ。

 

さておき。

 

今日はフィギュアスケート選手の引退について考えました。

町田樹さんが学業専念の為プロスケーター引退、村上大介選手(ダイス)が現役引退表明、立て続けに引退のニュースが入ったのでふとフィギュア選手の現役引退の事を考えました。

高橋大輔さんが引退を表明した時は本当に打ちひしがれましたが、、、、あの時のような思いはなるべくしたくないなぁと思っていたのに、またいいなぁと思う選手が現れ、楽しく見守っているわけですが、どれ位かは分からないけど宇野選手もいつかは必ず引退する日が来るんだなって、町田さんと村上選手の引退発表でハタと、改めて考えてしまいました。

怪我や摂食障害や年齢的な事や、競技で勝てなくなって来たり、、、等々、各選手引退の理由は様々ですが、身体の不調で辞めていくこと程本人もファンも悔しいし悲しい事はないので、宇野くんは足の調子を気にしながら、息の長い選手生活を送って頂きたく思います。

早いとリプニツカヤ選手のように10代で引退したり、私の大好きなグレイシー・ゴールド選手もまだ20代前半、それでもリンクを去って行くことも多々あります。

女子の場合は摂食障害は結構大きな問題みたいですね、美しくあらねばならぬ、と言う事とウェイトを抑えないと体が重くなりジャンプが飛びにくくなる、と言うのもあるでしょうが、若い女性に甘い物を制限したり食事に神経を使ったりと言うのは本当に厳しい事だと思います。

 

パトリック・チャン選手も前シーズンで引退、男子はやはり26、7前後が多いなと感じます(ダイスもそうだし)。26,7って、普通の企業に勤めていたら大卒でやっと仕事に慣れてきたころ、じゃないですか、その頃に引退、別の道を模索ってかなりハードですよね。プロスケーターになる方もいますが、怪我や体調で辞めたりする方は全ての選手がプロスケーターに転向出来る訳でもないし、さて、今までの人生をほぼフィギュアスケートに捧げてきた人たちは第二の人生、どうしよう、と考えた時に、すぐに何か思いつくでしょうか(町田さんみたいな例は特殊な気がします)、私だったら直ぐにはコレ!ってものは見つけられないかもなぁと思います。

 

宇野くん自身、『スケートがなかったら他に何もすることがない』と何かで話していたように思います。それだけスケートに打ちこんでいるし、楽しいし、苦しかったとしても、それを乗り越えて何か達成感のようなものが得られた時、スケートをやっていてよかったなー、と思うんだと思います。

でもある日、それを辞めてしまったら、出来なくなってしまったら、彼はどうするのでしょう。

今もなお進化し続ける宇野昌磨選手、今季もきっと私たちが想像も出来ない程進化し、また違った一面を見せてくれるでしょう、でもいつか、成長の限界が見えたり、これ以上はない、と言うところまで到達したら彼はどうするでしょうか。

今でもまだまだ出来る事はある、と常々仰ってますが、もしそれが、なくなってしまったら?

 

なんだか彼のような人はその目標のようなもの、もっと出来そうなものがなくなってしまったらパタリと競技をある日突然辞めてしまうような気がしてなりません、体とか年齢とか関係なく。

彼は現在の自分自身に満足していないし、もっと成長出来ると考えている、だからこそ彼には気力と情熱があり、次へのあくなき探求心が体を動かしてるんだと思うんですよね。宇野君の最終的なゴールはまだ決まっていないし、目の前の事をひとつひとつこなしていくだけ、と言う彼のスタンスからすると、次のオリンピックが終わったら、とかそういう括りでは引退を考えなさそう。

でも彼の中のタイミングで競技は充分やった、と達成感でいっぱいになった時、彼はやめてしまうのかなぁ。

今彼は二十歳で、一番競技者として勢いがあり、パワーがあり、何でも挑戦出来る年齢だと思います。ここから私が考える男子フィギュア選手の引退年齢26,7歳から考えると後6,7年か、、、と思ったらもう、短いなー、、、、と。

なので彼の競技生活を出来るだけ観て、ファンとして悔いのない活動をしたいなぁと思いました。

ファンタジーオンアイス2015の時の織田くん、羽生くんとの座談会では

 

2018年「オリンピックに出たい」←達成、銀メダル

2022年「オリンピックに出たい」←多分出れる

2030年「プロスケーター」

 

と書いてましたが、2030年の頃はもう(スケートを)やってないかも、しれないと語っていました、、、12年後、、、、宇野くん32歳。

大ちゃんの年齢とか考えると全然プロスケーターとしてやっててもおかしくない年齢だけど、将来の事は誰にも分かりませんよね。でもスケートには携わって行きたいと仰っていたので、コーチとか、何かこう、何らかの形でフィギュアスケートに関わる仕事をしていてほしいなぁと思います...(何か解説とかは無理そう、、、)。

 

二十歳ですでに成人されてますけど、何て言うか本当の意味での「大人」になった時、彼はどんな選手でどんな人になっているでしょうか。性格とか考え方は一本筋が通った人なので変わらないかと思いますが、大人になって、どんな風に成長しているのか、楽しみでもありますね。

そして引退した時、現役を振り返ってどんな事を考えるでしょう。

悔いのないスケート人生だった、と思えるのだったら、良いなぁと。

 

まだ引退もしていないのに未来予想図をこんなに書いて良いんだろうか。

でもこのシーズンオフ、沢山の選手が国内外含めて引退表明をしたので、いつか来るであろう自分の応援している選手の引退、、フィギュアファンなら一度は考えたのではないでしょうか。願わくば引退表明と共に引退セレモニーを氷上でやってもらいたい、シーズンオフに発表するのは通常なんでしょうけど、ひっそりと引退してほしくない、フィギュアスケーターならば氷上で引退の言葉を聴きたい、、、贅沢な事かもしれませんが、、、。宇野君ならそうしてくれそうな気がします、ファン思いの彼の事ですから。

 

野球やサッカーだって決して選手生命が長いとは言えないけど、でもフィギュアに比べたらポジションなどにもよるけど長く活躍出来る事もある。何かそう考えるとフィギュアスケーターは選手生命が短いなぁと感じます、それだけ体に負担が大きい競技なのだと思います、美しい芸術を表現するスポーツでありながら一番過酷なスポーツなのかもしれません。

スケート靴の更なる進化や、選手の体を一番に考えたルール改正、大会日程、日数等含め、もっともっと選手に寄り添うようになって行ったら、彼らの選手生命はもっと延びるのでしょうか、、、それは誰にも分かりませんね。

 

ただ今は、出来るだけ観たい、出来るだけ、、、と考えずにはいられません。

今季も怪我無く、健やかに、笑顔でシーズンを駆け抜けてほしいです。